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内視鏡検査
(胃カメラ検査・
大腸カメラ検査)について
内視鏡検査とはなんですか?
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)とは、胃や腸内に極細の内視鏡スコープを挿入することで、外からは見ることのできない胃や腸内の様子をモニターに映し出し、リアルタイムに観察することができる検査です。また、検査中に病変を発見した際には、その場で組織を採取し、確定診断をつけることもできます。
胃腸の症状は判別が難しい場合もありますが、胃カメラ検査・大腸カメラ検査では、直接目で見ることで確定診断に繋げられた事例もあります。
現在は特に体に異常はないですが、内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)は受診した方が良いですか?
はい。胃がんや大腸がんなどの重篤な疾患は、早期発見・早期治療によって根治が可能な疾患です。しかし、これらがんは初期では自覚症状に乏しいことが多いため、現在体に異常がなくても定期的に検査を受けておくことが予防に繋がります。
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)は何歳くらいから受診したほうが良いですか?
厚生労働省の推奨によると、胃カメラ検査・大腸カメラ検査ともに40歳から受けるのが良いとされています。ただし、何らかの自覚症状が現れている場合やご家族にがんの罹患歴がある方がいる場合には、年齢に関わらず早期に検査を受けた方が良いでしょう。
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)にかかる時間はどれくらいですか?
実際に検査を行う時間は、胃カメラ検査で10分程度、大腸カメラ検査で30分程度です。ただし、胃カメラ検査や大腸カメラ検査は、検査前の処置や検査後の休憩などの時間も必要になります。特に検査で鎮静薬を使用した場合には、検査後15分〜1時間程度は院内にてお休み頂きますので、検査の際には十分に余裕をもってご来院ください。
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)にかかる費用はどのくらいですか?
胃カメラ検査にかかる費用は、健康保険を適用して3割自己負担で5,000~10,000円、大腸カメラ検査の場合は、3割自己負担で7,000~10,000円になります。ただし、大腸カメラ検査の際にポリープ切除などを行った場合は、追加費用も合計して32,000~39,000円となります。
検査費用は、生検による病理診断やポリープ切除処置を行うかどうかによって大きく異なります。
検査前に準備することはありますか?
胃カメラ検査の場合は、胃の中に残留物があると検査が行えません。したがって、前日の夜8時までに食事を済ませて、検査当日は朝食をとらずにご来院ください。
また、大腸カメラ検査の場合は、腸内の便を全て排出してきれいにする前処置が必要です。したがって、検査数日前から食事は消化の良いものをとるようにし、前日には検査食をとることをお勧めしています。また、検査当日には下剤を内服して頂きます。
なお、いずれの検査も水分摂取は行っていただいて構いませんが、水分は水かお茶で摂るようにしましょう。
検査後に車や自転車の運転をしても良いですか?
胃カメラ検査・大腸カメラ検査で鎮静剤を使用した場合は、薬の効果が切れた後もしばらくは集中力が低下したりボーっとしたりするため、車や自転車の運転はできません。また、大腸カメラ検査では、鎮静剤や腸の動きを抑える薬剤を使用することで光を眩しく感じたりするため、車や自転車などの運転は控えてください。
検査には事前予約が必要ですか?
胃カメラ検査・大腸カメラ検査ともに事前予約が必要です。予約の方法は直接ご来院時に予約していただくほかに、電話予約、WEB予約も可能です。特にWEB予約は24時間利用できるのでお勧めです。
また、大腸カメラ検査では、事前に検査前診察が必要になります。WEBで仮予約されている場合は、検査前診察は検査予定日の1週間前までに受診するようお願いします。その際、事前の服用薬や排便状況、検査の流れなどについて説明いたします。なお、期間内に検査前診察が行えない場合は、検査予約も自動キャンセルされてしまいますのでご注意ください。
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)は何曜日に行っていますか?
検査は、診療日には毎日行っています。特に当院では胃・大腸カメラともに早朝(8時半から)や土曜日にも実施しております。普段お仕事等でお忙しい方は、ぜひご利用ください。
検査で鎮痛剤を使用することは可能ですか?鎮痛剤は使用した方が良いですか?
はい、当院では鎮静剤を使って検査を行っています。鎮静剤を使用することで、患者様の苦痛を最小限に軽減して検査を受けられます。また、苦痛を伴わないことで十分に時間をかけて胃腸を観察することができるため、正確な検査を行うことが可能です。見逃しがちな病変を発見して早期治療に繋げるためにも、当院では積極的に鎮静剤を使用しています。
検査結果がわかる時期はいつ頃になりますか?
検査結果は、検査終了後すぐに説明いたします。その際には、検査結果の画像を患者様とともに確認しながら説明を行います。
ただし、検査で病変組織を採取した場合は、病理検査の結果が出るまで2週間程度かかりますので、検査結果は後日お伝えしています。ご説明の際、ご不明点や不安な点がありましたら、お気軽にご質問ください。
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)は病気の感染の可能性はないですか?
その心配はありません。日本では、内視鏡検査を行う際に使用する内視鏡スコープの洗浄・消毒については、ガイドラインによって定められています。当院でもガイドラインを遵守し、内視鏡スコープは使用するごとに毎回十分な洗浄・消毒を行っています。特に血や組織が付着する処置具は使い捨てのものを使用したり、再利用する場合には高温高圧の蒸気で滅菌処置を行うなど、十分に感染対策を行っておりますのでご安心ください。
内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)による合併症とはどのようなものですか?
合併症は、主に薬剤によるものと検査によるものに分類されます。薬剤による場合は、喉の麻酔や鎮静剤に対してアレルギー反応を起こすことがあります。また、高齢者や肝疾患のある患者様では、鎮静薬が効き過ぎてしまうこともあります。
検査による場合は、内視鏡スコープの挿入が困難であることや、ポリープを切除する際に胃腸に穿孔ができる、出血を起こすなどが挙げられます。
いずれも頻度としては非常に稀なケースではありますが、当院も細心の注意を持って適切な診療を行うよう努めております。
胃カメラ検査について
胃カメラ検査はどのような状態で受けた方が良いですか?
患者様によって様々なケースがありますが、胃もたれや胃痛などの症状が現れて検査を受ける場合や、現状では目立った自覚症状がなくても検診等で胃がんの有無を確認するために受ける場合があります。
日本における胃がん罹患者は年々増加傾向にあるため、現在特に問題がなくても40歳以上の方や親族に胃がんの罹患歴がある方などは、一度胃カメラ検査を受けることを推奨しております。
胃がん検診では、バリウム検査と胃カメラ検査のどちらが良いですか?
すでにがんが進行している場合であればバリウム検査でも診断は可能ですが、食道がんや胃がんの早期発見を目的とする場合は、胃カメラ検査の方が優れています。また胃カメラ検査では、疑わしい病変組織を採取して検査にかけ、がんかどうかの確定診断も可能です。一般的に胃カメラ検査がつらいという印象がありますが、検査の際に鎮静剤を使用すると、眠っているようなリラックスした状態で検査を受けることができます。
以前胃カメラ検査で辛い思いをしたのですが、楽に行える方法はありますか?
検査時に不安や緊張があると、体が過敏に反応してしまい苦痛の原因となりますので、できるだけリラックスした状態で受けていただくことが大切です。当院では患者様の不安を解消するための様々な配慮を行っております。また、検査で鎮静剤を使用することで、眠ったようなリラックスした状態で検査を受けることができます。当院では、安全に鎮静剤を使用できる環境を整えておりますので、どうぞご安心ください。その他、口からではなく鼻から内視鏡スコープを挿入する経鼻内視鏡も可能ですので、ご希望の際にはご相談ください。
ピロリ菌検査が大切と聞いたのですが、いつから検査した方が良いですか?
一般的に、なるべく若い時期から受けた方が良いとされます。ピロリ菌に感染すると、胃炎が進行して胃がんを発症するリスクが向上することが報告されています。したがって、なるべく早い段階でピロリ菌感染の有無を調べておくと良いでしょう。
ピロリ菌は除菌せずにいると、どのようなリスクがありますか?
ピロリ菌に感染したまま放置してしまうと、胃の炎症が進んで胃がんを発症するリスクが高まります。実際に、日本の胃がんの98%はピロリ菌が原因であるという報告もあります。その他、ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすこともあります。したがって、ピロリ菌が確認された場合は、早急にピロリ菌除菌治療を行うことを推奨しています。
ピロリ菌はどのように除菌しますか?また、除菌後に再発することはありますか?
具体的には、1種類の胃薬と2種類の抗菌薬を1日2回、7日間続けて内服してピロリ菌を除菌していきます。この方法で、約90%の方が除菌できます。ピロリ菌を除菌できたかどうかは、除菌薬の服用が終了してから2か月後に呼吸検査によって確認します。
当院では呼気検査の機器も常備しておりますので、30分程度で結果をお伝えすることができます。ただし、ピロリ菌を除菌することで胃がんのリスクは低下しますが、リスクがゼロになるわけではありませんので、除菌後も1年に1回は定期的に胃カメラ検査を受けることを推奨しています。なお、ピロリ菌の感染のほとんどは幼少期に起こりますので、再感染するケースはほとんどありません。
ABC検診とはどのような検診ですか?
ABC検診とは、胃がんリスク層別化検査と言われるものです。ピロリ菌の有無と胃の萎縮程度から胃がんのリスクを判定できる検査になります。
リスクを判定はA~D群に分類し、グループごとに適した治療や検査が定められています。当院でも積極的に取り入れている検診ですので、ぜひご利用ください。
大腸カメラ検査について
大腸カメラ検査を楽に受ける方法はないですか?
大腸カメラ検査は胃カメラ検査と同様に、検査で生じる苦痛の度合いには個人差があり、また、検査のやり方次第で大きく異なります。当院では、患者様の苦痛を最小限にとどめるために、鎮静剤や炭酸ガスの使用、経験豊富な医師による検査、スタッフの適切な介助など、様々な取り組みや配慮を心掛けております。
大腸カメラ検査を受けるには、必ず下剤を飲まなくてはいけないのですか?
大腸カメラ検査を行う上で下剤の使用は必須となりますが、苦痛を軽減するためには様々な対策や方法があります。
まずは、下剤を服用する前から便通を改善しておくことと良いでしょう。便通が良いと下剤の服用量を減らすことができます。また、下剤の種類によって味が異なりますので、自身の味覚にあったものを選択することも大切です。
その他、下剤は口から服用する以外にも、鼻や胃カメラから注入する方法もございます。
当院では、どの方法が最も適しているかを、患者様と相談しながら検討していきます。
下剤を服用する上で、注意すべき点は何ですか?
下剤を服用すると、腹痛や吐き気、不快感などが生じることがありますので、継続が困難な場合にはご相談ください。
下剤を服用すると通院が心配ですが、自宅以外で服用する方法はありますか?
ご自宅で下剤を服用する場合でも、便を出しきればお腹は落ち着きますので、問題なく通院は行えます。ただし、不安な場合は院内で下剤を服用する方法もございます。検査前に院内で下剤を服用することで、すぐに当院のスタッフが対応することができます。また、当院は院内下剤服用のための専用のトイレやWi-Fiを完備していますので、リラックスして過ごして頂けます。ぜひご利用ください。
検査でポリープを発見したら、どのように処置を行いますか?
検査で大腸ポリープを発見した際には、ほとんどの場合はすぐに悪性化リスクがあるかどうかを判定できます。当院では、悪性化リスクのあるものについては検査中にその場で切除を行います。ポリープは前がん病変のため、放置すると大腸がんに進展する恐れがあります。したがって、ポリープをきっちりと切除をしておくことで、大腸がんを予防することが可能です。切除したポリープは顕微鏡によって種類を診断し、検査結果は後日お伝えいたします。
ただし、ポリープが大きい場合やがんが疑われる場合は、合併症を起こす恐れや追加の検査が必要になるため、連携する医療機関を紹介します。
検査でポリープを切除した場合、注意すべきことはありますか?
ポリープを切除した場合は、非常に稀なケースですが患部から出血を起こしたり、腸が穿孔を起こすことがあります。ただし、合併症のリスクの高い病変を発見した場合は、当院と連携する入院施設のある医療機関にて切除を行いますので、当院で切除した際に出血や穿孔を起こすことはほとんどありません。
ただし、合併症予防のために切除後は腹圧のかかる運動や飲酒を制限することがあります。
大腸カメラ検査は生命保険を適用することができますか?
はい、ポリープを切除すると生命保険金がおりることがあります。大腸ポリープの切除は、内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術という手術に該当します。したがって、生命保険で手術費用が適用される契約をされている場合は、保険金がおります。詳しくは、契約している保険会社にお問い合わせください。
ひどい便秘症を患っているのですが、大腸カメラ検査は行えますか?
便秘の方に対しては、大腸カメラ検査の前処置に使用する下剤のほかに排便効果のある薬を処方しますので、大腸カメラ検査は可能です。
また、便秘自体の治療も可能ですので、合わせてご相談ください。
便潜血検査で陽性と出ましたが、再検査で陰性となりました。大腸カメラ検査は不要ですか?
いいえ。便潜血検査で一度でも陽性を指摘されたら、大腸カメラ検査を必ず受けましょう。便潜血検査は大腸カメラ検査に比べて精度が劣ります。したがって、大腸カメラ検査を行うことで、大腸がんや大腸ポリープの有無を詳しく検査しておく必要があります。検査で大腸ポリープが発見された際には、切除することで大腸がんを予防することもできます。
当院では、鎮静剤を使用した楽な検査を行うことができますので、ぜひご利用ください。
生理中でも大腸カメラ検査は受けることができますか?
はい、問題なく受けていただけます。なお、検査の説明は基本的に女性スタッフが行っていますので、安心してお申し出ください。
妊娠中や授乳中でも内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)は受けることができますか?
妊娠中はなるべく避けた方が良いです。授乳中でも検査は可能です。妊娠中や妊娠の可能性のある場合は、胃カメラ・大腸カメラ検査は母子への刺激となることがあるため、できるだけ控えてください。何かの自覚症状や疾患の疑いがあり、胃カメラ・大腸カメラ検査が必要な場合には、当院と連携する総合病院を紹介いたします。
一方、授乳中の検査は可能ですが、鎮静剤などの薬剤が乳児に影響する恐れがあるため、検査で鎮静剤を使用する場合には、検査後1日程度の授乳を中止していただきます。授乳の中止ができない場合には、鎮静剤を使用しない検査を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
現在血液をサラサラにする抗血栓薬を服用していますが、内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)を受けることができますか?
はい、可能です。抗血栓薬の使用を中止すると、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。そのため当院では、抗血栓薬の休薬を行わずに検査を実施しています。また、服用している薬によってはポリープ切除も可能ですので、医師にご相談ください。
内視鏡検査に関するページ
監修:横浜わたなべ内科・内視鏡クリニック 鶴見院 院長 石部 敦士